美味しいロケ現場
映画に惹かれてフランスへ。
フルコースのロケご飯と魅力ある人間たち・・・
映画学校を出たものの
DATE : 2008-03-31-Mon  Trackback 0  Comment 1
滑稽なる映画学校での3年間も無事に終了。しかし、映画学校を出たからハイ映画人、というわけにはいかない。映画学校を出た若者の多くが、仕事を見つけることができず、結局大学に登録しなおして映画理論を学んだりしているのが現状である。僕はといえば、映画学校の中では早めに動き始めたほうなので、とりあえず不定期な撮影の仕事をちょこちょこやれそうだ、という感じであるが、経済的に完全に自立するには、もう少し時間がかかりそうだ。

それよりも問題なのは、学生でなくなった今、どうやって海外に残るか、という話である。たとえバイリンガルといえど、人生の友人の半分がフランスにいようと、外人であることには変りない。ほんとうかしらんと思ってパスポートを久しぶりに開いてみたが、やっぱり国籍は日本のままである。鏡を覗けばやはり、まっ黄色な自分が、ひとえまぶたの奥から小さな目で僕を見つめている。滞在許可証がほしい。そんな目で見るな俺を。

ということで、僕も例に漏れず、大学に入学しなおした。26歳の大学二年生である。学費がタダであること、入学試験がないこと、気分はソルボンヌのエリート、みたいなところがありがたいが、学び舎に群れる若者の学生証には、1989年生まれと書いてあるあたり、ううーん、ドラゴンボールを知らない子供たち、僕のとは違う世界であることに変わりはない。

学校なんて行ってたまるか、という不良精神を厳めしく額に刻んで入学したものの、時を同じくして仕事がなくなった。家で失業をしていると、精神衛生上ろくなことがないので、仕方なく、89年の若造たちとカフェテリアで自販機の茶を啜り、必修の英語に出たりする。まるで牢獄。アスベストに蝕まれた80年代建築の、緑なネオンに照らされたヘンテコリンな校舎の窓から、曇ったパリの空を見上げてみたら、なんだか窮屈な気分になって、なんでこんなとこへおるんかしらんと思って、1981年生まれの僕は、そんな悩みを若造に聞いてもらうでもなく、雨の中自転車で登下校。登下校につぐ登下校。絶望的なる登下校。

それも馬鹿らしくなって、もじもじしていたが、やはり解決策はみあたらじ。どうすればもらえるでしょう滞在許可証。仕事も不定期的すぎて困惑。学校は牢獄みたいですし。

とまぁ、そんな、留学生活にありがちなしんどい期間が始まったのである。

(つづく)


ザジの新曲の撮影、カメラアシスタントで入りました。


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